ひかり回線業界でかなりのシェアを誇っているソフトバンク光。
ソフトバンク回線利用者やワイモバイル回線利用者を中心に契約されている方が多い回線です。
というのも、ソフトバンクとワイモバイル回線を利用している人は「おうち割 光セット」というキャンペーンで、携帯料金が割引されるという特典があるからです。
しかし、格安SIMに変えたり、ソフトバンクへの不満等を理由に解約、回線変更を進めようとする方もいらっしゃると思います。
そこで、本記事ではソフトバンク光の解約方法と解約するうえでの注意すべき点についてまとめます。
ソフトバンク光を解約した方がいい場合
ソフトバンクは一部の人はお得に利用できますが、以下のすべてに該当する方は逆に損をしている可能性が高いです。
- ケータイでソフトバンク回線を利用していない
- ケータイでワイモバイル回線を利用していない
- キャッシュバックキャンペーンでの還元をすでに受けている人
ソフトバンク光のメリットはソフトバンクまたはワイモバイルの回線を利用していると割引が入るという点です。
また、3万円近いキャッシュバックや工事費の実質無料といったキャンペーンが豊富であるのもメリットの一つに挙げられます。
逆を言えば、ソフトバンク光またはワイモバイルに加入しておらず宇、すでにキャッシュバックなどのキャンペーンの還元をすでに受けた人は割引も適用されずただ高い回線料金を払っていることになります。
基本料金だけでは済まないソフトバンク光の契約体系
ソフトバンク光の1ギガプランの場合、2024年2月9日時点だと基本料金は以下の通りです。
- 戸建てプラン:5,720円/月
- 集合住宅プラン:4,180円/月
この基本料金ですが、他の回線と比較しても決して高くない標準的な価格です。
他の光コラボ回線と比較してみると以下のようになります
回線名 | ソフトバンク光 | ドコモ光 | @nifty光 | 楽天ひかり | ビッグローブ光 | So-net光 プラス |
戸建て料金 | 5,720円 | 5,720円 | 5,720円 | 5,280円 | 5,478円 | 6,138円 |
集合住宅料金 | 4,180円 | 4,400円 | 4,378円 | 4,180円 | 4,378円 | 4,928円 |
So-net光だけ価格がずば抜けていますが、ほかの光回線と比べてもソフトバンク光は大差ない金額なんです。
「じゃあソフトバンクでいいや」って思った人はちょっと待ってください。
実は、ソフトバンク光にはとんでもない落とし穴があります。
高速通信を使うにはBBユニットが必要
ひかり回線は基本的にはIPv6接続という高速通信に対応しています。
基本的には、IPv6接続に対応したルーターを購入すれば高速通信サービスを利用することができます。
しかし、ソフトバンク光はこの高速通信を利用するためにはBBユニットというルーターが必要になります。
これはオプション追加で利用することができるのですが、レンタル品となるため、毎月513円の利用料がかかってきます。
Wi-Fiを使うには「Wi-Fiマルチパック」が必要
「BBユニットをレンタルしたら高速通信が使える!」というわけにはいきません。
確かに高速通信は使え明日が、それはLANケーブルでの有線接続の場合のみです。
このBBユニットからWi-Fiを飛ばすにはWi-Fiマルチパックというオプションを契約しなければなりません。
このオプションが毎月1,089円という非常にお高い金額がかかってきます。
この時点で、BBユニットとWi-Fiマルチパックを利用するだけで1,602円プラスでかかってきます。
- 戸建てプランの場合:7,322円/月
- 集合住宅プランの場合:5,782円/月
ソフトバンク・ワイモバイルユーザーは550円で利用可
ソフトバンクまたはワイモバイルユーザーの方はBBユニットレンタルとWi-Fiマルチパックに加え、「BBフォン」というIP電話オプションの3セットを550円で利用することができます。
さらにそこから「おうち割 光セット」による割引が最低1100円以上入ってくるため、基本料金よりも安い金額で高速通信のひかり回線を利用することができるということです。
つまり、逆を言うとソフトバンク・ワイモバイルを使っていない人はバカ高い金額でインターネットを利用していることになります。これは非常に損です!今すぐに乗換をすることをお勧めします!
ソフトバンク光の解約方法
ソフトバンク解約時に注意すべき点については、下記記事をご参照ください。
ソフトバンク光を解約するには以下の2つのパターンがあります。
- 解約(ひかり回線自体もう利用しない or フレッツ回線以外の回線を利用する)
- 事業者変更(他の光コラボ回線を利用する)
解約(ひかり回線自体もう利用しない or フレッツ回線以外の回線を利用する)場合
ひかり回線自体解約するには以下の手順で解約します。
- 解約専用ページから電話予約をする
- オペレーターからの電話に出て解約する旨を伝える
- 解約理由を理由を聞かれるため、適当な理由をつけて答える
- オペレーターからオプション変更やキャンペーンを紹介をされるため、断る
- 解約手続きに進み、光回線の工事や返却物、解約料の説明を受ける
以上になります。
解約専用ページから電話予約をする
ひかり回線の解約はMySoftbankからではなく電話でないと解約できません。
また、ソフトバンク光の電話は常に大変込み合っているため、いつ電話してほしいかを事前に予約する必要があります。
下記リンクの専用ページから電話予約を行いましょう。
オペレーターからの電話に出て解約する旨を伝える
指定した時間帯にオペレーターから電話がかかってきます。それに必ず出てください。
そしてオペレーターに対して「ソフトバンク光を解約したいので手続きをお願いします」と解約する旨を伝えてください。
解約理由を理由を聞かれるため、適当な理由をつけて答える
解約の旨を伝えると、解約する理由を必ず聞かれます。これは、次の手順にあるオプションの変更やキャンペーンの紹介で引き留めることができるかどうかを確認するためです。
適当に理由をつけるか素直に解約する理由を答えましょう。
オペレーターからオプション変更やキャンペーンを紹介をされるため、断る
理由を告げた後に、オペレーターから高確率で引き留めが入ってきます。
ソフトバンク側はユーザーとして残ってほしいため、オプションの変更や実施中のキャンペーンを使って料金の値下げを提案してきます。
提示されたが固まっている場合は「それでも解約します」と解約する旨を再度答えて相手の提案を断りましょう。
解約手続きに進み、光回線の工事や返却物、解約料の説明を受ける
オペレーターが諦めてくれたらいよいよ本番の解約手続きが始まります。
オペレーターから聞かれるのは以下の2点かと思われます。
- 敷設しているひかり回線設備の撤去工事について
- ソフトバンクに対する返却物について
- 解約料について
設備の撤去は、外から引っ張ってきている光ファイバーを抜く工事が入ります。そのまま設備を残すことも可能ですが、賃貸住宅などの場合は撤去するように管理会社から言われることがあります。そのため、撤去工事が必要かどうか事前に確認しておきましょう。
ソフトバンクに対する返却物については、BBユニットやONU機器(NTTの黒い箱状の機器)についての返却について案内されます。返却期限等も定められると思いますので、何を返却するかをメモしておきましょう。
解約料については、更新期間以外で解約する場合は解約料が発生します。また、ひかり回線の工事費用がまだ未済の場合は残額を一括で請求されます。
請求金額等を確認して指定された支払方法で必ず支払いましょう。
解約料等が心配な方は、解約する旨を告げた後に、「解約料について試算してほしい」とオペレーターに告げておきましょう。
以上で解約手続きは完了です。
事業者変更(他の光コラボ回線を利用する)の場合
ソフトバンク光から他の光コラボ回線に乗り換えるときは、事前に料金等のシミュレーションを行いましょう。そして移行先の回線が決まったら以下の手順で解約を進めます。
- 解約専用ページから電話予約をする
- オペレーターからの電話に出て事業者変更する旨を伝える
- 変更理由を理由を聞かれるため、適当な理由をつけて答える
- オペレーターからオプション変更やキャンペーンを紹介をされるため、断る
- 事業者変更手続きに進み、返却物、解約料について確認する
- 事業者変更承諾番号をメモする
解約専用ページから電話予約をする
事業者変更の場合も同様に電話でないと解約できません。
下記リンクの専用ページから電話予約を行いましょう。
オペレーターからの電話に出て事業者変更する旨を伝える
指定した時間帯にオペレーターから電話がかかってきます。それに必ず出てください。
そしてオペレーターに対して「事業者変更をしたいので手続きをお願いします」と事業者変更する旨を伝えてください。
変更理由を理由を聞かれるため、適当な理由をつけて答える
事業者変更の旨を伝えると、変更する理由を必ず聞かれます。これは、次の手順にあるオプションの変更やキャンペーンの紹介で引き留めることができるかどうかを確認するためです。
適当に理由をつけるか素直に理由を答えましょう。
オペレーターからオプション変更やキャンペーンを紹介をされるため、断る
理由を告げた後に、オペレーターから必ず引き留めが入ってきます。
解約の際と同様に、オプションの変更や実施中のキャンペーンを使って料金の値下げを提案してきます。
また、筆者の経験ですが、乗換先の回線を伝えるとネガキャンを仕掛けてくることがあります。
事業者変更はあくまでプロバイダ(インターネットにつなげてくれる会社)が変わるだけですし、現時点で光コラボのプロバイダの速度は大きな差はありません。
ネガキャンされた場合には、聞き流した方がいいです。
提示された金額をふまえて、それでも事業者変更する場合は「それでも事業者変更します」と変更する旨を再度答えて相手の提案を断りましょう。
事業者変更手続きに進み、返却物、解約料について確認する
オペレーターが諦めたらいよいよ本番の事業者変更手続きに進みます。
事業者変更は解約と同じく返却物について案内がされます。おそらくBBユニットのみだと思いますので、メモをする必要はないかもしれませんが、一応確認のために記録しておきましょう。
また、事業者変更はソフトバンクとの回線契約の解約にあたるため、更新期間外での変更には解約料がかかります。また、工事費が未済の場合は残額の工事費が一括で請求されます。
解約料等が心配な方は、解約する旨を告げた後に、「解約料について試算してほしい」とオペレーターに告げておきましょう。
事業者変更の場合は解約にかかる費用をキャッシュバックしてくれるというキャンペーンも多いため、それを利用しようと考えている場合は、特に考えなくても大丈夫かと思います。
事業者変更承諾番号をメモする
事業者変更を行う場合は、契約元から発行される「事業者変更承諾番号」というものが発行されます。
この番号は新たに契約する回線事業者に伝える大事な番号なので必ずメモしましょう。
筆者がソフトバンク光で事業者事変く手続きをした際は、口頭で番号を伝えられました。
メールやMySoftbankでも確認できるかもしれませんが、必ずメモを取って確認しておきましょう。
以上で、ソフトバンク光の解約手続きは終了です。
まとめ
ソフトバンク光は、ソフトバンク・ワイモバイルユーザーには非常にやさしい回線である一方、それ以外の回線を使ってる人には決してやさしくない回線です。
ケータイ回線をソフトバンク・ワイモバイルに変えるという手段もありますが、ケータイ回線を変えたくない場合は、回線の変更を強くおすすめします。
インターネットは今や生活するうえで欠かせないものである一方、決して安いものではありません。
できるだけ安く・速い回線に、つまりコスパのよい回線かどうかしっかりと考えて今の契約について考えましょう。